留  袖

既婚女性の第一礼装・準礼装、格式の高い着物

黒留袖は、既婚女性の第一礼装用とされる、慶事の礼装です。結婚式や披露宴に列席する新郎新婦の母親、親類の夫人、仲人の夫人がお召しになります。黒留袖には染め抜きの紋で、五つ紋(*1)を付けます。黒の縮緬地で、袖丈は短く、共裾になっていて、裾にだけ模様があります。裾模様は、裾を一周するようにおかれ(絵羽模様と言われます)、主に「松竹梅」や「鶴・亀」などの祝い柄である吉祥文様などです。
関東では「 江戸褄 」とも呼び、白の重ね着、または「 比翼仕立て 」にします。「 比翼仕立て 」とは、本来の白羽二重ににせて、着易くするために衿や裾だけを二枚重ねたように仕立てるものです。
(*1)背紋(背中心)・抱紋(両胸)・袖紋(両外袖)の五ヶ所に染め抜き日向紋


黒留袖
S04-01 京友禅 黒留袖

地色が黒以外の留袖で、祝儀用の礼装・準礼装となります。柄も黒留袖同様に、格調高い裾模様が多く使われています。五つ紋・比翼仕立ての色留袖は黒留袖と同格の第一礼装として着用できます。また、略式の三つ紋・一つ紋にして準礼装として着用することができます。一つ紋の場合には、訪問着と同格とみなされます。
礼装・準礼装として結婚式から、式典・授賞式、パーティー、お茶会など幅広く着用されます。色留袖は模様や帯の種類によっても着用範囲の広い着物ですが、自分が最も着る機会の多い場を想定して、模様を選び、紋の数をお決めになるのがよいでしょう。

黒留袖
京友禅 色留袖

色留袖 特価提供品

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