■高 34.8 × 径 18 p、底部に印銘 ■共箱
堂々とした成形に素晴らしい焼きあがりの南蛮写しの大花瓶。肩の波状文や石ハゼの景色も楽しみ深い。五代六兵衛の確かな高い技量が感じられる見事な秀作。
五代 清水六兵衛( Kiyomizu Rokubei 5th )
1875年(明治8)〜1959年(昭和34)、京都市生。京都府画学校卒業後四代六兵衛に師事。1913年、五代六兵衛を襲名。1927年の帝展美術工芸部の新設に尽力、審査員を歴任。1931年、帝国美術院会員となる。1945年、家督を長男の正太郎(六代)に譲り、六和と号し隠居。隠居後も古希を記念した古希釉の草案、新しい焼成法による新雪窯の発表など意欲的な陶芸活動を続けた。
価 格(税込):¥180,000
■徳利・盃3客組、徳利:高 15.3 cm × 径 7.6 cm、底部に描銘
■共箱
名工の精妙な絵付けが鮮やかに白の器地に映える可愛らしい酒器。見事な出来の盃は三種三様に楽しみを広げ、見て良し使って良し。
須田菁華( Suda Seika )
価 格(税込):¥50,000
■高 6.2 × 径 34 p、底部に印銘「栄造」
■共箱、共布
作者は、萩焼 人気新進作家であった(故)三輪栄造。深みがあり鉢とも見える迫力のある大皿で、独特の温かみのある色合いの白釉の流れと味わい深い豪快な印象の土味がとても魅力的な作品。
三輪栄造( Miwa Eizou )
1946年(昭和21)〜1999年(平成11)。十一代三輪休雪の次男。武蔵野美術大学彫刻科を卒業、十一代休雪のもと陶芸修行に入る。1982年、日本工芸会正会員となる。萩焼の伝統を踏襲した茶陶を製作する一方で、独創的な造形力による新しい萩焼の創作に精力的に取り組んだ。次世代の萩焼を担う陶芸家として期待されたが、早世。
特 価(税込):¥48,000
■五客組、各 高 約4.2 × 径 約5.8 cm、各 高台内に銘「永楽」
■共箱(経年によるヤケ汚れあり)
小品ながら永楽の様々な作風による贅沢な五種五様の優美な馬上盃で、飾っても使っても楽しみ深い。状態も良い。推奨品。
十六代 永楽善五郎(即全)( Eiraku Zengorou 16th )
1917年(大正6)〜1998年(平成10)、京都市生。 1935年、千家十職 永楽家の十六代善五郎を襲名。三井家の招きで神奈川県大磯に城山窯を築窯し、京都と往復し作陶。1986年、京都市文化功労者の表彰を受ける。1990年、勲五等瑞宝章を受章。1992年、京都府文化賞特別功労賞を受賞。京都伝統陶芸協会初代会長。千家十職による千松会や十備会に出品、茶陶界において精力的に活動した。
価 格(税込):¥65,000
■高 5.7 × 径 6.3 cm、高台内に描き銘「正」
■共箱、共布
現代志野 人気作家の志野独特の味わいがよく表現された作品。
林 正太郎( Hayashi Syotaro )
1947年(昭和22)、岐阜県土岐市生。兄の林孝太郎に師事し、1974年に独立。日本伝統工芸展、東海伝統工芸展、中日国際陶芸展など入選を重ねる。1994年、美濃陶芸大賞受賞、1997年、庄六賞受賞、岐阜県芸術文化特別奨励。朝日陶芸展では二度の最高賞と優秀賞を受賞。作品は茶陶、花器、食器類で、技法は志野が主力で高い評価を受ける。2002年、土岐市無形文化財保持者に認定。2012年、岐阜県重要無形文化財保持者に認定。日本工芸会正会員。
■高 8 × 幅 46.2 cm、高台内に描き銘
■共箱、共布
日本画も学び、様々な京焼伝統技法を自在に駆使し、陶芸における絵画表現に取り組んで高い評価を得た名工 村田陶苑の大作。
村田陶苑(八塔亭二寧)( Murata Touen Hattouteininei )
1905年(明治36)〜2002(平成14)、京都市生。1974年、卓越技能者、いわゆる「昭和の名工」として労働大臣表彰を受ける。1976年、勲六等単光旭日章受賞。その制作は様々な技法による幅広い分野に及び、晩年は陶彫に取り組み独特の作品を生み出した。
■高 13 × 径 10.5 p、高台脇に銘「正」■共箱、共布
作者の特長がよく表れた現代感覚あふれる赤志野作品。堂々と存在感のある造形と見ごたえのある器肌が何とも魅力的である。
林 正太郎( Hayashi Syotaro )
1947年(昭和22)、岐阜県土岐市生。兄の林孝太郎に師事し、1974年に独立。日本伝統工芸展、東海伝統工芸展、中日国際陶芸展など入選を重ねる。1994年、美濃陶芸大賞受賞。1997年、庄六賞受賞、岐阜県芸術文化特別奨励。朝日陶芸展では二度の最高賞と優秀賞を受賞。作品は茶陶、花器、食器類で、技法は志野が主力で高い評価を受ける。2002年、土岐市無形文化財保持者に認定。2012年、岐阜県重要無形文化財保持者に認定。日本工芸会正会員。
価 格(税込):¥94,000
■高 5.5 × 径 31 p、高台内に銘「竹志」
■共箱、共布
繊細な陽刻草花文様に魅せられる優美な白磁の大皿作品。
川瀬竹志( Kawase Takeshi )
1953年(昭和28)〜2007年(平成19)。二代川瀬竹春の次男として神奈川県大磯に生まれる。二代竹春のもと古余呂技窯にて陶芸の道へ入る。白磁や赤絵、金彩など制作し、個展を中心に活動。昭和61年、湯河原に築窯独立する。1999年、NHK「やきもの探訪」にて”形からはじまる 川瀬竹志”放映。人気と評価が高まる中、2007年惜しくも早世。
価 格(税込):¥85,000
■高 8.6(蓋含) × 径 6.2 cm
■縞柿蓋、共箱
美濃焼名工 十右衛門の桃山古陶に迫った大変出来の良い鼠志野の小品。縞柿の蓋が付属し、趣深い薄茶器(替茶器)となっています。手持ちがよく小振りな湯呑(酒器)として使っても魅力的です。
加藤十右衛門( Kato Juuemon )
1894年(明治27)〜1974年(昭和49)、岐阜県土岐郡笠原町(現・多治見市)生。古くから美濃焼本場である岐阜県可児市久々利大萱に八坂窯を開窯。志野、織部、黄瀬戸、美濃伊賀の伝統ある技法を得意とした。1958年、岐阜県の無形文化財保持者となる。
価 格(税込):¥58,000
■高 4 × 幅 29.5 cm、底部に描き銘「と」
■共箱、共布、掲載書籍(古書)
★京都書院発行「陶 Vol.20 若尾利貞」(1992年)に掲載の作品です。
山の形に、月と秋草を描いた素敵な変形皿。現代志野を代表する作者独特の鼠志野の質感がより魅力的な表現を与えています。3つの足付きの皿で茶席の菓子器にも、また飾り皿としてもよいでしょう。
若尾利貞( Wakao Toshisada )
1933年(昭和8)、岐阜県多治見市生まれ。製陶工場に勤めながら、独学にて陶芸を学び、志野を研究。1960年、中部美術展入賞、1963年、朝日陶芸展に入選し、志野焼において新風を巻起こす。日本伝統工芸展、中日国際陶芸展、日本陶芸展等入選多数、海外においても作品を発表、英国ロイヤルアルバート美術館・ストックホルム美術館に作品買上げ。1995年、多治見市無形文化財技術保持者に認定。2003年、志野の技法で岐阜県重要無形文化財保持者に認定。
価 格(税込):¥140,000
■高 27.5 × 径 20 cm、底部に印銘「」
■共箱
釉薬を施さない焼締めの焼き物である"b器(せっき)"に主眼を置き独創的な作品を制作した作者。素材である土の素朴で自然な風合いを感じる器肌と、線彫による古代壁画のような文様が幻想的な印象を与える作品となっています。
安原喜明( Yasuhara Kimei )
1906年(明治39)〜1980(昭和55)、東京生まれ。成蹊中学校を中退後、宮川香山、板谷波山に師事。1927年、東陶会結成に参加。1928年、東京目黒の自宅に紅椿窯を開窯。b器を中心に制作。1930年、帝展に初入選。1939年、文展で特選受賞。1965年、日展にて出品作「b器花挿」で文部大臣賞を受賞。1967年、日展で日本芸術院賞受賞。1973年、日展理事となる。
価 格(税込):¥55,000
■高 4.5 × 径 6.8 cm、高台内に描き銘「喜山」
■共箱、共布
現代九谷の色絵装飾の特徴でもある精緻な小紋絵付の技術で、最も有名な作家。気品のある豪華で優美な作品を見ると、宮内庁御用達・皇室御用窯の指定を受け外国賓客の贈答品に用いられたのに納得させられます。小品ながら、酒盃の小さな六角の器面に装飾された繊細な小紋絵付が耽美な作品。美品。
四代 上出喜山( Kamide Kizan 4th )
1922年(大正11)〜2007年(平成19)、石川県加賀市栄谷町生。少年時代より、父三代喜山について作陶を学ぶ。1973年、四代喜山を襲名。同年、日本伝統工芸展に初出品し入選。1974年、宮内庁御用達、皇室御用窯の指定を受ける。
価 格(税込):¥48,000